この記事では
- ゲーム開発が難しくて挫折している
- とりあえず爆速でゲームを作りたい
- ChatGPTってやつが便利らしいけど使い方がわからない
というように悩んでる人のために、
- ChatGPTの使い方
- ゲーム制作におけるChatGPTの活用法
- ChatGPTを使う上での注意点
などを解説していきます。
ちなみにChatGPTを使って5分で作ったゲームがこちらです。
プレイヤーが自動で動いて、ジャンプや左右に動いてくれるだけのゲームですが、これが5分でできるなんて信じられないですよね?
もちろんまだまだゲームとしては不完全ですが、このゲームのクオリティを上げるのも、ここで紹介した方法を使えば簡単にできます。
ChatGPTを使うには?そもそもChatGPTって何?
ChatGPTは、OpenAIが開発した文章を作ってくれるソフトです。

このように私たちの質問やお願いに対して、高速でそれに合った文章を生成してくれる無限の可能性を持つツールです。
何より無料で使うことがで知るのが一番の長所です。
ChatGPTが真価を発揮するのはプログラミングにおける場面だと思います。
Unityを使うために必要なC#は、少し難易度が高めなプログラミング言語で初心者が挫折しやすいです。
ChatGPTを使うことでプログラミングを楽に、なおかつ正確にできます。
それではChatGPTを使うための方法を紹介していきます。
ChatGPTを使うには?
ChatGPTは、Introducing ChatGPTというサイトから使えるようになります。
こちらをクリックすると下のような画面に行くはずです。

こちらの画面になったら右上の「Sign up(サインアップ)」というボタンをクリックしてください。

そしたらこの画面になるので、新しくChatGPTを使う人は「Sign up(サインアップ)」というボタンを押しましょう。

この画面になったら好きな方法でアカウントを作ってください。
もしGoogleのアカウントを持っているならそちらからアカウントを作るのがおすすめです。
というか、もしGoogleのアカウントを持っていないのならこれを機に作ってください。
ゲーム制作していると、いろんなサイトとかでアカウントを作ると思うので、きっと作った方が楽になるでしょう。

最終的にこんな画面になったら成功です。
「Send a message」というところにテキストを打ち込むことで、文章を作ってくれるようになります。
ゲーム制作におけるChatGPTの使い方(実例付き)
ゲーム制作と一言に言っても、
- 企画
- 仕様書
- 必要なスクリプトの把握
- プログラミング
というように非常にたくさんの欠かせない作業があります。
ChatGPTを使えば、以上の作業をすべて代わりにやってもらうことができるのです。
このページの最初で紹介したランゲームをUnityで作るプロセスを見せながらゲーム制作におけるChatGPTの使い方を紹介します。
企画
ゲームを作るのにまず一番最初にするのは、ゲームの構想を練る企画です。
これからゲームを作ろうとしたときに、ゲームの構想がはっきりしているのとしていないのとでは、完成までの難易度が全く違います。
なんとなく「こんなゲームが作りたい」という考えをしっかり企画書というわかりやすい形にしましょう。
ただ、初心者にとって、企画書といってもどのように作ったらいいのかわからないですよね?
そうです、ChatGPTを使いましょう!

企画書を作りたいならこのようにお願いしましょう。
例えば「障害物を避けながらどれだけ長い距離を走れるか挑戦する3Dランゲームの企画書を作って」てな感じでメッセージを送ります。
この場合下のように応答がされました。

たった1行のメッセージを書いただけでこんなにしっかりとした企画書を作ってくれます。

こんなように、たまに途中で文章の生成が止まっていることがあるので「Continue generating」のボタンを押して続きを書いてもらってください。

そうするとこんなように続きを書いてくれます。
ぼくはただ
- 障害物を避けながら
- どれだけの距離を進めるかを競う
という2つの要素しか決めてませんでしたが、詳しいゲームの概要からプラットホームまで想定して企画書を作ってくれます。
逆に考えてみると、ChatGPTがないとこれだけの作業を自分でやらないといけないということです。
本当にChatGPTはゲーム制作を楽にしてくれますね。
もし作りたいゲームが決まってなかったら
「こんなゲームが作りたい!」という構想がこれっぽっちもない場合、本来ならスタート地点にすら立てておらず、ゲームなんて作れるわけがありません。
ただ、ChatGPTを使ってそのヒントを得ることは可能です。
ぼくの場合、
「面白いゲームのアイデアを考えて」とお願いします。
そうするとこのように返ってきました。

ぼくの場合このように返ってきましたが、人によっては全く違う返答が来るはずです。
ここから何かヒントを得ることで面白いゲームの企画に役立てていただければと思います。
仕様書
企画書では、あくまでゲームの全体的な概要を決めるものですが、ゲームを作る上で
- どのように操作するか
- どのようなステージを用意するか
- 敵キャラはどれくらい必要か
ということを決めるために詳しい設計図を作らないといけません。それが仕様書です。
普通に仕様書を作ったらかなり時間がかかります。
ただ、そうです、ChatGPTを使えばいいんです。
ぼくの場合、さっきの企画書のタイトルからゲームの名前を持ってきて、
「”障害物回避ランナー”の仕様書を作って」とお願いしました。

めんどくさい仕様書の作成も一瞬です。
もし、仕様書の中でもっと詳しく教えてほしいところがある場合、
「〇〇〇〇についてもっと詳しく考えて」というように聞くこともできるので、完璧な仕様書を作ってください。
必要なスクリプトの把握
仕様書はいわば人間のためのゲームの設計図ですが、それをコンピュータに理解してもらうためにはプログラミングをしなければいけません。
ただ、初心者にとっては、どのようなスクリプトがどれだけ必要になるかはわからないと思います。
ただ、もう言わなくてもわかると思いますが、ChatGPTを使えばこれも解決します。
ぼくの場合、今までのに使ったタイトルからゲームの名前を持ってきて、
「”障害物回避ランナー”をUnityで開発するときに必要なスクリプトのリストを作って」というように質問しました。

どうですか?もう後は素材を集めてプログラミングやUnityの操作をすればいいというところまで来てしまいました。
ここまで自分は何もせずにただChatGPTにメッセージを送っただけです。
それなのにゲーム制作初心者が躓きがちな準備がほとんど終わってしまいました。
プログラミング
「さすがにプログラミングはできないでしょ」と思っている人もいるかもしれません。
でもそれができてしまうのです。
ただ、「このゲームのスクリプトを全部作って」と言っても、全部のスクリプトを一度にやるともしエラーが起きても何が原因か分かりにくいです。
また、上のような質問だとスクリプトをどのようにアタッチするかの説明まではされないです。
そもそもゲームの規模が大きいと一気に作れないということがあります。
ぼくは1つの要素を取り入れるごとに、1回以上メッセージを送るようにしています。
例えばこんな感じです。
「まっすぐ前に進みながら、矢印キーを使って左右に操作できるプレイヤーキャラクターを導入するPlayerControllerを作って」

するとこんな感じのコードが出てきますので、これをコピペすればそのまま使えます。
ちなみに生成されたコードは以下のとおりです。
using UnityEngine;
public class PlayerController : MonoBehaviour
{
public float moveSpeed = 5f; // プレイヤーの移動速度
private Rigidbody rb;
private void Awake()
{
rb = GetComponent<Rigidbody>();
}
private void Update()
{
float horizontalInput = Input.GetAxis("Horizontal"); // 矢印キーの水平方向の入力を取得
Vector3 movement = new Vector3(horizontalInput, 0f, moveSpeed) * Time.deltaTime;
rb.MovePosition(transform.position + movement);
}
}

こんなふうに実装方法も書いてあるので、初心者でも分かりやすくなっています。
この通りにやって地面も作ったのが下の動画です。
速度とかは変えたほうがいいですが、指示したことはちゃんとやってくれてますね。
アクションゲームなのでジャンプする機能が欲しくなりますね。
それではChatGPTに頼みましょう。
「スペースキーを押すとプレイヤーがジャンプできるようにしたい」

元々のPlayerControllerに付け加える形でジャンプする機能を搭載してくれました。
using UnityEngine;
public class PlayerController : MonoBehaviour
{
public float moveSpeed = 5f; // プレイヤーの移動速度
public float jumpForce = 5f; // ジャンプの力
private Rigidbody rb;
private bool isGrounded; // 地面に接地しているかどうか
private void Awake()
{
rb = GetComponent<Rigidbody>();
}
private void Update()
{
float horizontalInput = Input.GetAxis("Horizontal"); // 矢印キーの水平方向の入力を取得
Vector3 movement = new Vector3(horizontalInput, 0f, moveSpeed) * Time.deltaTime;
rb.MovePosition(transform.position + movement);
if (Input.GetKeyDown(KeyCode.Space) && isGrounded)
{
rb.AddForce(Vector3.up * jumpForce, ForceMode.Impulse);
isGrounded = false;
}
}
private void OnCollisionEnter(Collision collision)
{
if (collision.gameObject.CompareTag("Ground"))
{
isGrounded = true;
}
}
}
指示していませんでしたが、地面に接しているときだけジャンプするようにしてくれました。
これをプレイヤーにアタッチして自分で障害物を作ったのが、先に紹介したこの動画です。
ここまで5分くらいで作れるはずです。
ChatGPTを使えば、ここから先の
- 敵キャラの実装
- スピードアップアイテムの実装
- タイマー機能の実装
などやりたいこと全部ができるようになります。

みんなもChatGPTを活用してね
ChatGPTを使う上での注意点
ChatGPTは確かに便利ですが、使用する上でわかってもらいたい点があります。
- 情報が間違っている場合もある
- 最低限の知識やスキルは必要
大きくこの2つです。
情報が間違っている場合もある
ChatGPTは大量のデータから、自然言語の認識や生成を行う技術です。
しかし、生成した文章が正しいか判断する技術までは備わっていません。
また、ユーザーが指示した内容がすべて完璧にChatGPTに伝わるとも限りません。
それによってChatGPTとの間に勘違いが生じて少し違う処理が行われることもあります。
ユーザーは生成された情報が正しいかどうか見極める力が必要になります。
最低限の知識やスキルは必要
情報が間違っている可能性があることにも加え、ChatGPTにはUnityの画面を使って説明する機能はありません。
それなので完全初心者にはChatGPTを使ってもゲーム制作は難しいです。
最低限、簡単な参考書を1冊読んでいる状態が好ましいです。
言い換えると、一冊の参考書さえ読めばChatGPTを使うと簡単に複雑なゲームが作れます。
完全初心者におすすめの参考書はこの1冊です。
『Unityの教科書』ぼくはこの本からゲーム制作を始めました。
ゲーム制作初心者がぶつかりがちな
- ゲームって個人でも作れるの?
- Unityってどうやったら使える?
- C#ってどんな言語?
というような疑問を全部解決してくれます。
なかにはUnity中級者が見てもためになるようなコードの書き方やプログラミングの概念の考え方が書かれています。
UnityやC#について完璧に理解しているという人以外は買っても後悔しない1冊です。
この本を横目に見ながらChatGPTにゲームを作ってもらうのが、今のゲーム制作の最適解です。
ChatGPTを使うコツ
最後にChatGPTを使う上で知って得するコツを教えます。
魔法の言葉・3選
ChatGPTは人間じゃないので、本来人に対して言ってはいけない言葉でも、ChatGPTには率先して使うべき言葉がたくさんあります。
ChatGPTを酷使するために有効な言葉を紹介していきます。
もっと面白くして
ゲームの企画段階に有効なのがこの言葉です。
ChatGPTが答えてくれた内容では、良くも悪くもありきたりなゲームになってしまいます。
人間に対してこんなことを言っても混乱させるだけですが、ChatGPTに対していうと、膨大なデータから面白いゲームに必要な要素を考えてくれます。
他にはない?
これは、「面白いゲームのアイデア」や「面白くする要素」などを考えてもらうときに有効です。
ChatGPTには労働基準法がないので、どれだけ酷使しても文句は言われません。
ChatGPTがこれ以上アイデアないと思っていても、それでも他のアイデアがないのか聞きましょう。
きっとそこから面白いゲームを作るためのアイデアが手に入るかもしれません。
またこの質問が他に有効なのが、新しい要素を取り入れるときにChatGPTに教えてもらった方法ではうまくいかなかった場合です。
すでにあるプログラムとは矛盾が起きたりすることで、エラーが発生してその方法ではダメということがあります。
「他の方法でやって」と頼むことで、エラーを解決できることがあるので、この言葉は覚えておいてください。
詳しく教えて
ChatGPTは一度に長文の文章を書いてくれる代わりにひとつひとつの内容が薄くなりがちです。
例えば、企画書のゲームの特徴についてもっと詳しく、わかりやすいに説明してもらいたいときや、
紹介してくれたコードを実装する方法が書かれてないときなどにきてみるといいでしょう。
まとめ
ChatGPTはゲーム作りをより楽にするための強力なツールです。
ChatGPTの出現により、プログラミングは誰でもできるような身近なものになりました。
それでも、プログラミングに手を出さない人はいますし、ChatGPTを使いながらゲームを作ることはそれだけでも、スキルになります。
みなさんもゲーム開発における時間のかかる部分をChatGPTにやってもらうことで爆速ゲーム制作を体験してみてください。